江戸時代の代物?代々、古道具屋の看板になっていたとされる「大木刀」

弊社の創業者、大刀小兵ヱ(1825年生まれ)が
営んでいたという古道具屋の「大刀屋」。
江戸時代後期からの家系図は残っているが、
それ以前からも何かしらの商いをしていた家系だったようだ。

また、その時に屋号として掲げてあったとされる
巨大な木刀は今も社長室に残っている。
この屋号が大刀の名前の由来でもあるらしい。
江戸時代には「松原」という姓を名乗っていた。


下記は、昭和56年(1981年)9月15日(火曜日)に、
現会長の大刀隆雄が福井新聞から取材を受けた記事です。

江戸時代の代物?代々、古道具屋の看板になっていたとされる「大木刀」

わが家の誇り

武生市帆山町
建材業
大刀隆雄さん(三四)

古ぼけた一本の木刀。
永年の歴史を刻んだせいか真っ黒にすすけている。
しかも、全長二百十センチ、刀身の直径七センチ、
つばの直径三十センチととてつもなく大きい。
この木刀が大刀家の名字の由来とも言われ、“家宝”でもある。

大刀家は隆雄さんの父が現在の建材業を始めるまで、
代々、古道具屋をやっていた。
店の前に看板として、つり下げてあったのが、
この大木刀。「古道具屋は江戸時代からやっていたと聞いているから
木刀も、そのころからあったのでは・・・」という。
はっきりしたことは言えないが、相当の年代物らしい。

ばらく、木刀は見なかったが、二年前、
古い家を取り壊した時、二階の物置の中から見つかった。
古道具類は店を閉める時、
売り尽くして、今は何も残っていない。
「この木刀がわが家の過去を知る唯一の手掛かりです」と、
なによりも大切にしている。

大刀家の名字の由来といわれる大木刀