ピアノの音量はプロの方で100dBほどになると言われております。
アマチュアの方で90dBの音が出ます。
ピアノのような高音域のものは、音の波が細かくなり、
隙間から音が逃げやすくなりますので、
数ミリの隙間に神経を注いでおります。
低音は音の波が大きいので、例えるなら、
クジラがドーンと扉に当たったとして
その振動が他へ伝わらないようにすることが大事です。
低音だけで申し上げますと、小さな隙間からは音は逃げません。
ご参考までに、マンションでのピアノの防音工事の
施工事例を述べさせていただきます。
こちらの立地条件としまして、
・鉄筋コンクリートのマンション
・5.5畳
・9階の角部屋
・出窓 1ヶ所
・収納 1ヶ所
・出入り口扉 1ヶ所
・グランドピアノを演奏
・弦楽器、管楽器との演奏もしたい
・建築資材の仮置き場有り
・工事車両などの駐車場有り
このようなお宅だったのですが、配管スペースからの音が伝わり、
階下に曲目までわかってしまうほどでした。
弊社が取った防音対策としましては、
■既存の床の上に浮き床工事をし、
床との設置面を減らし、階下への制振。
15センチほどの段差が出来ます。
■既存の壁・天井に遮音及び吸音材施工。
壁の厚みは片面で15センチほど出てきますので、
6畳のお部屋だとすると、5畳程となりました。
天井高さも15センチほど下がります。
■出窓サッシはそのままに、
窓枠内部にサッシを重ね、二重サッシにて遮音。
■入口扉は2重扉にして、住居内部に対しても遮音。
といった内容でした。
コンサートもよく開かれるそうで、防音工事後は友人の方と一緒に
管楽器や弦楽器などのセッションもされて、大変楽しんでいらっしゃいます。
階下の方にも音が聞こえなくなったと喜んでいただいております。
工事価格は240万円ほどでした(2005年当時)。
しかし、夜10時以降は演奏されておりません。
角部屋であったので立地条件が良いこともありました。マンション
の構造にもよりますので、現場により施工方法は柔軟に対応させ
て頂いております。また、リフォームをするにあたり、マンションの
管理組合様の許可が必要な場合もございますので、資材置き場、
駐車場の確保等が可能かどうかも、別途経費がかかってくる事も
ございます。
また、防音材料はかなり重量のあるものばかりですので、地面に
接しない階のお部屋の防音は、耐震や耐荷重を考えなければな
らない場合もありますので、そのあたりも組合の方にご確認くださ
いませ。防音性能によって異なりますが、5畳間でおおよそ1トン
前後の重量になります。
この度のお問い合わせの場合、
45dBの遮音性能で良いかどうかは建物の周りの条件にもよります。
隣家が離れていればそれでも大丈夫かと思われますが、
離れていなければ性能を上げる必要があります。
隣地境界線でピアノの音を45dB以下にしないと、
騒音規制法にひっかかってまいります。
都道府県によっては数値が多少違いますが、住宅専用地域での騒音規制法では
夜間(夜8時から翌朝6時まで)は40〜45dB以下にしなければいけません。
しかし、45dBといっても実際はピアノの音は人の耳には聞こえます。
その音が好きな人には気になりませんが、嫌いな人には耳障りな音となるでしょう。
一般的にプロのピアニストが出す音は、100dBといわれています。
アマチュアの方や子供さんの演奏で90dBほどです。
夜も気兼ねなく練習をされるのであれば、
55dB程度は遮音をする必要があるかと思います。
もしくは、ご予算に合わせていくのでしたら、
夜は音を控えめにするとか、10時以降は使わないようにする、
などといったご対応が必要かと存じます。
上記は大まかな参考予算です。
周りの環境によっても工事費用が変わりますし、
音響の懲り方によっても内装仕上げの費用が変わってまいります。
また、先にも申したとおり、解体費用や別途的な工事費用が絡む場合もあります。
きちんと設計プランニングして見積をしたほうが良いかと存じます。
新築に関しては特に、現場の状況にて設計・見積をしなければ予算が出ません。
そのようなことで、私どもへご相談いただければ幸いに存じます。
最後になりましたが、防音を体感できる施設はございます。
詳しくはコチラのご相談内容をご覧下さい。 |